CNS-FACE家族アセスメントツールの特徴
- 測定概念について
- 本ツールは、救急医療、集中治療医療などで患者がクリティカルケアを受けている状態のとき、その家族の心理的側面を量的に測定するものです。測定概念は、ニードとコーピングの2つの側面です。ニードの下位概念には、社会的サポートのニード、情緒的サポートのニード、安楽・安寧のニード、情報のニード、接近のニード、保証のニードの6つがあります。
- コーピングの下位概念には、情動的コーピングと問題志向的コーピングの2つがあります。
- これらの概念で構成されるCNS-FACE家族アセスメントツールは、理論的な概念枠組みとして、危機理論、ストレス理論、コーピング理論を用いています。
- 測定方法と評価の特徴
- 測定は、46の行動評定項目について対象家族の行動を4段階に評定し、一定の計算式に従って、それぞれのニードとコーピングを測定するものです。行動評定は、特別なインタビューや家族自身に記述を求めるものではありません。家族の面会の様子、家族どうしの会話、医療者への態度などを観察し、客観的に評価するものです。
- 行動評定者は、医療者のなかで最も家族に対応する機会が多い看護師を想定しています。日々の看護活動での家族ケアを通して、家族の様子をより詳細に観察します。
- 家族に負担をかけず、評定者自身に特別な対応を要求するものでもないため、比較的簡便に測定できるものでありますが、評定者の意図的な関わりと鋭い観察眼を持つことによって、さらに信頼のおける測定が可能になるでしょう。
CNS-FACE家族アセスメントツールの使用
- CNS-FACE計算プログラムの説明と入手
- プログラムの説明はこちら
(このプログラムは旧版のCNS-FACEです。新しいCNS-FACEUをお使い下さい)
- 計算プログラムはCNS-FACEUのホームページサイトよりダウンロードできます。
(CNS-FACEUの利用者登録が必要です)
- ホームページ上の自動計算
- パスワード認証で入ったページには、CNS-FACEを自動計算できるシステムがあります。
(これは旧版のCNS-FACEです。新しいCNS-FACEUをお使い下さい)
- 認証パスワードは、CNS-FACEUのホームページサイト(アプリケーションページ)に示しています。
(CNS-FACEUの利用者登録が必要です)
- 測定結果は、数値とグラフで表示されます。
CNS-FACE開発プロジェクトチーム
- 山勢博彰(山口大学医学部:リーダー)
- 山勢善江(日本赤十字九州国際看護大学看護学部)
- 石田美由紀(市立札幌病院)、佐藤憲明(日本医科大学病院高度救命救急センター)、菅原美樹(日本看護協会看護研修学校)、瀬川久江(日本看護協会看護研修学校)、松本幸枝(東京女子医科大学病院)、坂田久美子(愛知医科大学病院)、石井明代(大阪府立病院)、林明美(慶応義塾大学病院)、山下陽子(愛知医科大学病院)、島本千秋(大阪市立大学病院)、西尾治美(日本大学板橋病院)
、以上、救急看護認定看護師
山口大学病院高度救命救急センターの看護スタッフ
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